H2の闘病記 その3

涙のセカンドオピニオン

紹介して貰ったE病院は難病に強いとされている国立病院で、私を診察した医師は神経内科医ならばその名前を知らない者はいないほど有名な先生でした。

その医師曰く「これは重症筋無力症ではない」とのことだったのでひとまず安堵しましたが、続いて「重症筋無力症でなければ原因は何なのでしょうか?」と尋ねると、

「はっきり言ってあなたの場合精神疾患だと思いますよ。これ以上貴方とお話ししたくありません。」

と言い放たれてしまいました。_| ̄|○

その後に「また何かあれば来てください。」と続いたと思いますが、あまりのショックに気は虚ろで、ただ肩より低く頭を垂れて帰路につくしかありませんでした。

余談ですがE病院は、私が診察を受けた直後にいわゆるアジカナトリウム混入事件で現役医師が逮捕されています。恐らく逮捕が近い事を知っていたE病院側は、故に相当ピリピリしていたのでしょう。しかしプロならば・・・・・・いや、プロだからこそ・・・・・・・・言葉は選ぶべきではなかったのでしょうか?

治療開始

後日D病院に舞い戻って主治医にE病院での出来事を話すと、「ああ、あの病院は患者さんとのトラブルがもの凄く多いんですよ。」と失笑しながら答えました(ならそんな病院紹介するなよ)。同時に、「安易に精神疾患に原因を求めるのは神経内科医師の恥です。」と言って貰って、かなり気分が 楽になりました。

私の今後とるべき道は

1、     サードオピニオンを依頼する。

2、     MGであることを受け入れて治療を始める。

のふたつでしたが、1を選択した場合前回以上の事を言われてしまっては堪らないと思った事と、これ以上治療を受けずに悩んでいても症状が悪化する一方だと思われたので、2を選択しました。

毒リンゴの樹

MGの治療方法には大きく分けて3つあります。

1、外科手術によって胸腺を摘出する。

2、マイテラーゼ、メスチノン、ウブレチドなどの抗コリンエステラーゼ剤を服用する。

3、プレドニンなどのステロイド(副腎皮質ホルモン剤)を使用する。

この3つのうち、2が最もリスクが少ないように思えたのですが、「薬はどれくらいの期間飲み続けなければならないのでしょうか?」との私の問いかけに対して主治医は「一生です」と答えてくれたので、多少のリスクは覚悟の上で、3を選択しました。

主治医はステロイドの副作用について、丁寧に説明してくれました。

「森の中に一本の毒リンゴの樹があったとします。ステロイドはその毒リンゴの樹を枯らす為に、森中の樹にダメージを与えるかも知れない薬です。」大変よく解る説明でした。

ステロイドを使用する事によって

l         顔がパンパンに腫れ上がる(ムーンフェイス)

l         脱毛若しくは多毛

l         体重の増加

l         骨が脆くなる

l         免疫力の低下

l         知覚過敏

l         不眠

l         精神不安

等の副作用が考えられるとのことでしたが、治るのなら背に腹は代えられないと思い、ステロイド治療に同意しました。以前別の病院でプレドニン1日12錠服用の指示が出た事を主治医に話すと、主治医は大変驚いていましたが、私が身の危険を感じて飲まなかった事を告げると、「普通は4錠が限界です。それ以上の指示を出す場合は入院による24時間監視体制をとる等の厳重な管理が必要です。賢明な判断でしたね。」と、褒めてくれました。

私のステロイド治療はプレドニン1日4錠(20mg)服用で始まりました。 



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